認知症の治療ガイド

-認知症の治療ガイド-

トップページの目次

1.認知症の原因

2.認知症の対策

3.認知症に効果効能があるサプリメント

4.サプリメント以外での予防改善

5.認知症に関係する治療法

6.認知症に処方される漢方薬


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認知症の原因

物忘れは老化現象による記憶力の低下の健忘症と病気に分類される認知症とに分かれます。

・健忘症

健忘症(記憶力の低下)の原因は、加齢による脳の神経伝達機能の低下によるものです。

・認知症

健忘症は単に記憶力の低下ですが、認知症は自分の家族の顔すらも忘れるなどの見当識障害です。

認知症は脳血管性とアルツハイマー型に大別できます。

脳血管性認知症の原因は脳血管の動脈硬化により脳梗塞や脳内出血を起こしたあと、血行が悪くなったことにより脳機能が衰えたものです。

アルツハイマー型認知症の原因は、脳の記憶をつかさどる海馬の付近のアセチルコリン神経の脱落によるものです。

認知症の対策

認知症の対策としては、脳に必要な栄養補給と血行の促進がポイントになります。

認知症に効果効能があるサプリメント

EPA(IPA) DHA

イチョウ葉

カンカ

高麗人参(朝鮮人参)

ビタミンB群

ビタミンE

ビンポセチン

レシチン

●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

  • EPA(IPA) DHAは脳の神経細胞を成長させるホルモンNGF(神経成長因子)の生産に欠かせません、またアルツハイマーの引き金になる脳内の炎症を抑えます。
  • イチョウ葉は血管を拡張して脳を覚醒させて記憶力を高めます。
  • カンカは血液を固まりにくくして血行を良くします。
  • 高麗人参(朝鮮人参)は有効成分のジンセニシドがアセチルコリンを放出させます。
  • ビタミンB群のB1は脳の働きを活発にしています、B6とB12は「頭のビタミン」と呼ばれ脳に欠かせないビタミンです。
  • ビタミンEは抗酸化効果がありコレステロールも減らして脳の血行を改善します。
  • ビンポセチンは、記憶力や集中力を向上させ、軽い脳梗塞に効果があります。
  • レシチンは脳の伝達神経のアセチルコリンの原料になります。

栄養素の基礎知識

サプリメント以外での予防改善

食事面ではEPA(IPA) DHAやビタミンE、レシチンを含んだ食品を使ってバランスの良い食事を摂ってください。

EPA(IPA) DHAやビタミンEはイワシやサバ、サンマ、マグロなどに含まれています、またレシチンを含んだ食品は納豆や豆腐などの大豆食品です。

普段の生活では人づき合いや趣味などで、人生を積極的に楽しむように努めましょう。

認知症や神経に関係する治療法

漢方薬・抑肝散(よくかんさん)いよる認知症治療

物忘れ・特発性正常圧水頭症による痴呆の手術療法

画像診断装置PETによる脳疾患の早期発見(アルツハイマー病 パーキンソン病)

パーキンソン病の脳深部刺激療法

ウェルニッケ脳症(ウェルニッケ・コルサコフ症侯群)

メニエール病(目まい)の治療「早期の生活改善」と「薬物療法」

耳鳴りの苦痛軽減治療TRT

痙縮治療の「髄腔内バクロフェン療法」(ITB療法)

脊髄損傷者専門トレーニングジム「ジェイ・ワークアウト」で歩行回復

手術による「てんかん」治療

脳卒中の新しいリハビリ法「CI療法」

脳梗塞の新薬 tPA(組織性プラスミノーゲン活性化因子)

脳腫瘍(しゅよう)の「覚醒手術」

脳卒中の後遺症治療「経頭蓋磁気刺激治療」(TMS治療)

がん(脳腫瘍)の放射線治療「サイバーナイフ」

三叉神経痛のガンマナイフ治療

椎間板ヘルニアの経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)

顔面神経まひの「筋肉移植」治療

心的外傷後ストレス障害(PTSD)に有効な「眼球運動による脱感作と再処理治療」


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認知症に処方される漢方薬

認知症の治療では、漢方薬は幻覚や徘徊などの周辺症状(BPSD)をやわちげる目的で用いられます。代表的な薬が抑肝散(よくかんさん)や釣藤散(ちょうとうさん)です。

幻覚や妄想、睡眠障害といった興奮性の精神症状は、漢方では「肝」の失調ととらえられ、抑肝散(よくかんさん)や釣藤散(ちょうとうさん)が適応となる証に合致します。

抑肝散(よくかんさん)は、一般に虚弱な体質で神経が高ぶっているような人に用いられる薬ですが、アルツハイマー病などにともなう同様の症状の改善にも役立ちます。

釣藤散(ちょうとうさん)は、一般に高血圧傾向で、慢性の緊張型頭痛がある人などに使われる薬です。血流改善作用があることも知られており、血管性認知症にともなう元気のなさや興奮性の症状などに用いられています。

漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。

「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。

  • 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
  • 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
  • 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。

「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。

実証

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    認知症、脳血管障害、神経症などに用いられます。のぼせ、顔の赤み、目の充血、不眠、頭痛、動悸、イライラ、めまい、口渇、吐き気、みぞおちや胃のつかえ感などがみられる場合に有効です。黄連や黄ごん(おうごん)には、不安などの精神症状を改善したり、充血や炎症を抑える効果があります。

中間証

  • 釣藤散(ちょうとうさん)
    慢性的な頭痛に用いられます。血管拡張作用があり、中年以降の人の高血圧や動脈硬化の改善に効果があります。

虚証

  • 抑肝散(よくかんさん)
    認知症にともなう不眠や神経症に用いられます。寝つきが悪い、神経過敏、興奮しやすい、怒りっぽい、まぶたや顔の筋肉のけいれんなどがある場合に効果があります。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
    おもに女性の貧血、更年期障害などに用いられます。足腰の冷え、貧血、疲労感、血行不良、下腹部痛などがある場合に有効です。
  • 加味帰脾湯(かみきひとう)
    認知症にともなう不眠や精神症状のほか、神経症、貧血、自律神経失調症の改善に用いられます。精神不安、動悸、寝汗、疲労倦怠などがある場合に効果があります。
  • 加味温胆湯(かみうんたんとう)
    不眠やうつ症状、物忘れによいとされ、とくに軽度の認知症に有効とされています。保険適用漢方薬には含まれない、一般用漢方処方です。

漢方薬の解説


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